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南極観測船 宗谷 製作経過報告
| 現在、製作中のシールズモデル南極観測船・宗谷の製作経過をここにご覧戴きます。 |
| 宗谷 全景 |
![]() 船体工作を終え、ほぼ形になった宗谷です。※写真は仮組み状態です。 上質のキットですので素組みで難無く仕上げられますが、目に付いた所が複数有りましたので、無視せず手直しを施しています。 見ての通り、小さいながらも非常に好感の持てるプロポーション船影を見せていて、大きな存在感を醸し出していると言えます。 |
| 船首形状 |
![]() 白い船が好きな人であれば誰もが、気になったという船首です。 シアーラインは射出形成ゆえに省略されていますが、1/700では差程気になりません。むしろファッションプレートの表現で難があるようです。 キットは、ホースパイプ程度の開口がありますが、先端部にホースパイプ、次に2連ボラードの開口部、その後に3個目のホースパイプと続くのが正しく、それを実物に習って開口加工しておきました。 また良く見ると吃水線が深く(水面よりも沈み込んでいる)なっているので、独特のカーブを持った砕氷型船首形状になっていません。更にアンカーリセスも浅いようです。アンカーリセスは今回作業から外すとして、無視できないのは船首形状ですので、これは慎重にカーブを持たせるように加工しました。 |
![]() 加工の終わった船首です。 砕氷補強のため追加された側板を表現したリブはファッションプレートには有りませんので削り落としておきました。またアンカーリセス周辺には、アンカーやチェーンによる損傷防止用の補強板が有りますが、これは無視しました。 吃水線が深い点は、本来ならば1.5ミリ〜2ミリの底板を追加して表現したい所ですが、今回は見送りました。正規の吃水線で有れば、水線付近で切れ込んで曲がるホーンバウのカーブも表現できた筈です。この点は、今後フルハルバーションもリリースに予定していると聞いてますので、それに期待したい所です。 |
![]() 左右側板による貼り合わせ船体の欠点は、船首突端部分が先鋭化されてしまう事です。これは板厚が充分に有った事が幸いしてか、丸く削り込む事で解決できました。 船首のボラードは、基部を含めて無視せず作り込み、先端の旗竿台(ワッチプレート)の天板もプラ板で上を覆って表現しておきました。 この時点では、別バーツのウインドラス(揚錨機)は取り付けていません。今までは一体形成だったウインドラスなどの航海用具が別パーツ化された訳ですが、宗谷クラスの中〜小型船艇で実現した事は画期的な事ではないでしょうか?。船首を彩る機械だけに無視できない航海用具が、別パーツ化した事は、非常に良い傾向だと思いますので、これからも他の船艇でも続けて欲しいと思います。 |
| フラッシュデッキプレート パーツ |
![]() 今回の船体修正加工で最も手の込んだ改造となったのが、このフラッシュデッキ・プレートです。文字通り、青波を被った時の放水口がプレート下を全通しています。これは上のパーツ写真で分かる通り、キットではくぼみだけで表現されていますが、ファンションプレートから連続して船橋(ブリッジ)まで巡るプレートだけに無視できないと判断して、別パーツを起こして貼り付けました。 肋材は、プラストラクト社の0.3ミリ角棒を使用。3ミリ間隔に建殖してプレート上部に合わせて上部はカット。下は開口部とファッションプレートの高さに合わせてカットしておきました。 |
| ファッションプレート&フラッシュデッキプレート |
![]() ファッションプレートのカーブに合わせてフラッシュプレートも曲げ癖を付けてから慎重に接着して形を整えておきました。後は双方の板厚を同じくするように削り込んで、大凡0.4ミリほどに整えて仕上げました。 この加工では、全く補強をしていません。全て肋材となっている0.3角棒と甲板との接着力に依存しているので、少しでも指などで力を入れるとプチっと折れて船体から外れてしまう怖さも持ち合わせていますが、今のところ完全に接着しているので、ぐらついたり接着力が不足しているような点は見当たりません。 やはり、商船構造の船だからこそ、ファッションプレートやフラッシュデッキプレートは無視せず裏側を作り込みたいものです。自己満足と言うより、これは白い船だからこそ表現できる強烈なアピールメントじゃないでしょうか!。 |
| 船橋周り |
![]() 板橋船渠が誇る開口技術がここにも見られます(笑)。 モールドされている船橋窓は、キッチリとした四角い小窓がキャンバーに沿って見事に並んでいますが、これに飽き足らなくなった工場長の判断で、無理を承知で開口してしまいました。 既に板橋船渠ではスタンダードになってしまった感のある開口作業は、ドリルで丸穴を開けてから、デザインナイフで丁寧に四隅を彫り込んで四角く仕上げるという偉く骨の折る方法です。これを全部終えるだけで二日も費やしてしまいました。所々、彫り込みすぎて平行四辺形になっている所は、無視して下さい。 |
![]() フラッシュデッキ・プレートを作り直した事で出来た船橋下の欠き取りは、プラ板の小片で埋めて整形しておきました。 船橋の露天部分ですが、羅針儀、測距儀などの航海用具の他、板目がモールドされていますが、余り目立ちませんし、立体感に乏しいので思い切って削り落とし、更に外周をプラストラクト社の0.3ミリ角棒を接着しておきました。追って航海用具は各種キットから持ってきたパーツを修正加工して取り付けます。 また見張所の下にモールドされたサーチライト基部は、パーツとの合いが悪く隙間だらけだったので、これも削り落として、見張所の三本ステーの間に三角板を追加しておき、実物と同じ構造のサーチライト台にしておきました。 |
| 船体ディテール |
![]() 船橋周りです。 開口された船橋窓と見張所が実物通りと言うだけで、相当な自己満足に浸っています。作例としては、先方の意向からかなり逸脱した仕上がりになりそうですが、そこは思い入れの強さを多くの方にアピールしたいので、敢えてこのような構成にした次第です。 後部マストの支柱から上に伸びるアンテナポールは、パーティング・ラインを削り落としている時に折れてしまったので、後から真鍮線を立てておく事に仕様変更しました。 |
| この製作経過写真は、10月26日発売のモデルアート誌12月号にNEWキットレビューとして掲載される予定の作例模型を撮影したものです。紙面では、どうしても途中経過を伝えられないので、製作記事を補完する意味から公開してみました。記事には、これ以外の加工点や塗装手順などを記載していますので、合わせてモデルアートをご覧の上、宗谷作製の一助にして戴ければ幸いです。尚、これとは別に第1管区海上保安本部所属当時の宗谷については、模型製作記として、新たに記事を起こして当サイトで発表しますので、そちらもご期待下さい。 |
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